令和3年度 書道実技講習会

8月2日(月)に香川中央高校において、書道実技講習会が開催されました。

各校から書道部員生徒8名と書道教員が集まり、実技演習が行われました。

講師は、昨年度に引き続き、県内高校で長年にわたり書道教員として生徒のご指導をされ、現在も書家としてご活躍されている廣田茂昭氏にお願いしました。

内容は「ろうけつ染め」で、生徒がろうで布に書いた書を染めて作品制作を行いました。

 

生徒たちはろうけつ染めについての説明を聴いた後、布に書くための文字を紙に練習しました。

書く文字は生徒たちが書きたい言葉を選び、事前に書体や構成を考えてきたものにしました。

布に書く際に失敗しないようにするため、生徒は先生と相談しながら真剣に紙に向かって書いていました。

 

 

次に、いよいよ染めるための布に溶かしたろうを筆に含ませ、書を書いていきました。ろうは温度が下がると固まるため、生徒たちは手早く、勢いよく書くよう指導を受けながら書いていました。

 

 

いよいよろう書きした布を染料で染めていきます。藍や赤などの染料を準備し、生徒たちが書いた文字に合わせて好きな色を選び、染めていきました。染め方によって、グラデーションにすることもでき、思い思いの色に染め上がりました。

 

今回の講習会では時間の関係で染め上った布を干して乾かすところまでしかできませんでしたが、この後ソーピング(洗剤を使ってろうを落とす作業)をして完成になります。

 

最後に全員で作品を手に記念撮影をして講習会を終えました。

普段、紙に墨で作品を制作している生徒たちにとっては、布という新しい表現方法が大変新鮮だったようです。

今回制作した作品は今冬に行われる香川県高等学校総合文化祭書道展に展示される予定です。

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